口腔内には、約700種類の細菌が存在しています。それらは、腸内での腸内細菌のように、虫歯や歯周病、口臭の原因となる悪玉菌もあれば、虫歯菌を抑える善玉菌もあります。
腸内の細菌のバランスを改善して良い効果をもたらす微生物をプロバイオティクスといいますが、口内や、歯の健康にもプロバイオティクス効果を期待できるようです。
例えば、乳酸菌LS1は、歯周病の原因菌に対して殺菌作用があり、しかも、虫歯の原因とはならないことが確認されています。
わかもと製薬が発売している「わかもと整腸薬」やビオフェルミン製薬の「新ビオフェルミンS錠」などの乳酸菌の錠剤を口の中で転がすと口臭や歯周病予防効果が期待できるといわれているのは、口内の細菌バランスが改善するからと考えられています。
鶴本明久・鶴見大学歯学部教授らは乳酸菌配合歯磨き剤の有効性を確かめる臨床試験を行っています。
それは、大人27人を2グループに分け、一方は生きた乳酸菌を配合した歯磨き剤、もう一方は通常の歯磨き剤で1日2回2週間、歯磨きをするというものです。科学的な厳密さを期すため、しばらくして両方のグループがそれぞれ逆の方法で磨くクロスオーバー試験を実施しています。
その結果、歯垢(しこう)(プラーク)の中にいる連鎖球菌属に占めるミュータンス菌の比率(う蝕(しょく)菌比率)を調べたところ、乳酸菌配合歯磨き剤を使った方がミュータンス菌が少ないことが確認されています。試験開始前にミュータンス菌比率の高かった人ほど、減少傾向が強いようです。ただし、歯垢の全体量にはあまり変化はなかったと報告されています。
この結果について鶴本教授は「乳酸菌群でミュータンス菌比率の減少傾向が見られた。虫歯を防ぐ上で、乳酸菌がプロバイオティクスのような働きをする可能性を示唆するものだ」と話しています。
もっとも、この乳酸菌はもとは腸にいるもので、口の中に定着するものではないようです。しかし、乳酸菌の「ラクトミン」入り薬用歯磨きで歯を磨くことは、口内の細菌バランスが改善することで、口臭予防に効果があると考えられます。
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